『俳句鑑賞 1200句を楽しむ』 宮坂静生 編著
発行:2023年5月25日
発行所:平凡社
俳句の面白さは、謎解きにある。五・七・五音の十七音による最短の定型詩を読んで楽しいのは、意味がわかり、同時に映像があざやかに浮かぶからだけではない。作者が読者にさりげなく掛けた謎が理解され、謎を解くスリルを味わうことにある。謎は一瞬の驚きから、よく考えて納得する謎までさまざまである。ときには、これはなにか、と謎掛けを話題にしたり、中には謎がないことを不思議がったりする。そのような俳句の謎解きの楽しみを本書でじっくりと味わっていただきたい。(「はじめに」より)